アーサーが教える体のふしぎ
2009.04.30 Thursday 21:46


人体模型を組み立てよう!とTVCFで流れたのは2007年2月。
「アーサーが教える体のふしぎ」は御馴染みの音楽と共に「創刊号は190円!」と宣伝していた。
創刊号のパーツが頭蓋骨だったし、190円と激安だったし、小僧も「あれ欲しい!」と言ったし。ということで、ミーハーな母は創刊号を入手した。
頭蓋骨に歯を差し込む。・・・が、すぐはずれそう。ということで、瞬間接着剤の登場。まあ、それはいいんだけど、ここで一抹の不安が。
『歯でこの状態なら、他の骨とか臓器とかの時って、もっと外れやすいんじゃないの・・・?』
まあ、その辺は出版社を信じよう。
とりあえずはしばらく購入してみることにした。
そして書店に買いに行くのも面倒だし、5% OFFになるし、生協にしよう。と、生協で定期購読をした。
初回が頭蓋骨だったので、毎号どんなパーツが来るんだろう、とワクワクしていたら。骨が1本とか、台座のパーツだけとか。なんだか肩透かし。
おまけに案の定、パーツがくっつかない・・・。
最悪だったのは肋骨。
一応雑誌にも「パーツが組み合わさらない場合はドライヤーなどで暖めてください」と書いてあるけれど、とてもそんなことではくっつきません。
内臓も、ポロポロ落ちるわ、頭が重いせいでいつも頭を垂れているし。
値段も創刊号こそ190円だったけど、実は高いし。
一体何号まであるの・・・?と思いながらしばらく購読していると、「骨格シリーズ、消化器模型シリーズ、筋肉シリーズ」と3つに分かれていることが判明。骨格だけで止めたい所だけれど、消化器模型シリーズもそそられる・・・ということで、消化器模型シリーズまで購読することにした。
が、やはり模型の組み立てには相変わらず手を焼く。一旦組み立てたところをしばらく経ってから他の臓器を付けるために一旦取り外すこともしばしばあり、接着剤で固定してしまうことも不可能。
どうにもお手上げ状態になり、やがてアーサー君は組み立てられることの無いままパッケージも外さずに積み上げられていった。
そして押入れを占拠していた未開封のパッケージの山を見て、小僧が言った。
「おかあさん、アーサー君、作らんが?」
ちなみに小僧、作りかけのまま放置してある(しかも吊り下げ式の台座のため、首吊りか何かのような上体に見える)アーサー君を見て「アーサー君、コワイ」と言ってベソをかいたこともある。
「・・・そうだねえ。放って置く訳にも行かないし。作ろうか・・・」
と、乗り気でない母に反比例して
「うん

と元気に頷く小僧。
しかたがない。瞬間接着剤を購入して、溜りまくったパッケージを片っ端から空け、組み立て始める。(実はこの時点で以前組み立てた内臓は内臓は全てバラけてしまっていた)一度組み立てたことがあるのでペースは意外と早い。が、やはり肋骨ははまらず。瞬間接着剤でムリヤリ固定。
しかし相変わらずアタマはぐらぐら。正面を向かない。と、思っていたら。何号かで頭蓋骨を固定する補強パーツ(交換部品)が付いてきた。
「そうだろう、そうだろう。絶対苦情あったと思うのよね、これは」
と力強く頷いたが、どうにもくっつかなかった肋骨の交換部品は付いてこなかった・・・。
漸くの思いで骨格シリーズと消化器シリーズを組上げると、小僧は言った。
「え?おかあさん、筋肉は?」
「筋肉はなし。これでおしまい!」
と答えるとブーブー不満を漏らしたが、母は知っている。
インターネットでサクっと「アーサーが教える体のふしぎ」で検索したら、出るわ出るわ、パーツに対する不満の声が。しまいには『筋肉に至っては一度取り付けた骨格をバラしてつけなければならないものもあり・・・』という文章を見つけた瞬間に筋肉を買うという選択肢は残されていなかった。
そして、2009年2月。ようやく記念撮影に至った。
・・・しかーし。この、すぐに壊れそうな骨格模型と消化器官模型に一体幾らかけたのでしょう?考えたくないわ・・・。